今回、宮澤崇史さんの「宮澤崇史の理論でカラダを速くするプロのロードバイクトレーニング」を読んだので、その書評を書きます。
宮澤さんは、北京オリンピックの自転車日本代表になられた日本でも有数の自転車選手です。
加えて、今はトライアスロンにも挑戦しておられて、様々な大会に参加されているようです。
私が、宮澤さんを知ったのは、ホリエモンチャンネルのロードレース編を観たことがきっかけです。
この動画以外にもレッスン編などもあるので、興味がある人は観てみてください。
さて、それをきっかけに今回、宮澤さんの著書「宮澤崇史の理論でカラダを速くするプロのロードバイクトレーニング」を買ってみたわけですが、素人の自分とは全く違う目線で語られた自転車論は非常に参考になりました。
脚を上げることを意識する
ロードバイクに乗ってるとき、ペダルを踏みまくっています。
これが、誰から教えてもらったわけではありませんが、自分の中の常識でした。
「皆、ペダルは踏むものだと思っていますが、それは勘違いです。」この本で語られていることです。
理屈は、自転車を前に進める上で、唯一重力に逆らう行為が、脚上げです。ペダルを踏む行為は重力に従っていますから、脱力していても、ペダルは踏めるのです。脚の重量をペダルに掛ければ、力を全く使わなくても、かなりのスピードが出るというものです。
目からウロコです。
さっそく、バイク練習で脚を上げること(引き足)を意識して乗りましたが、あまりスピード効果はありませんでした。
しかし、ペースの問題もありますが、いつもは大腿四頭筋にストレスがきていたのが、ある筋肉への負荷に変わっていました。
それについても、この本に記述されています。
腸腰筋で腿を上げる
ある筋肉とは「腸腰筋」です。
脚を上げることを意識して乗っていると、ペダリング中に腸腰筋に負荷がかかってるなと感じていました。
この感覚はいい効果のようで、本書でも「ペダリングの際に脚を上げるために最適な筋肉が、腸腰筋なのです。」と書いてあります。
加えて、腸腰筋は疲れにくい筋肉のようで、長距離を走るロードレーサーは腸腰筋を適切に使って効率的なペダリングができるかが肝とのことです。
これはトライアスロンにも活かせる考え方だと思います。
ショートもそうですが、やはり使う筋肉を分散できることはメリットが大きいです。
バイクで大腿四頭筋のような大きい筋肉を酷使していると、ランパートに影響が出ます。
腸腰筋を意識したペダリング、これからも意識して取り組みます。
時速15kmからのトレーニング
この本を読んでいて、やってみようと考えたトレーニングがありました。
それがインナーローでケイデンス100を維持して走るというものです。
このトレーニングは宮澤さんが現役のときに、練習始めに必ず行ってきたトレーニングだそうでトッププロでも簡単ではないほどのメニューだそうです。
ゆえに効率的なペダリングができるようになり、力任せに踏むようなホビーレーサーに是非実践してほしいとのことです。
時速はせいぜい15kmほどしか出ないのでつまらないメニューです。しかし、どのスポーツもそうですが、こういうつまらないメニューが結構本質をついたトレーニングなることは自身の実体験からも感じるところなので試しにやってみたいなと思います。
自分は力任せに序盤から脚を使いがちなので。
以上が、「宮澤崇史の理論でカラダを速くするプロのロードバイクトレーニング」の書評です。
コメントを残す