2018年10月7日にアイアンマン台湾に挑戦してきました。
私にとってこれが初めてのアイアンマンです。
海外は頻繁に行くのでアレルギーはありませんが、バイクの輪行を含む身の回りの準備は初めなことばかりです。
そしてツアー参加ではなく、個人手配で台湾のポンフーまで来たので全て自力。
選手登録、ギアバックの準備、レース説明会(日本語があります)、バイク組立、チェックインとあわただしく前日は準備に追われました。
そして、なんとかレースに出れる環境を整えました。
twitterで宜しくやっていましたが、超速で物事を処理していました。
レジスト完了。#素人のトライアスロン #トライアスロン #アイアンマン台湾 pic.twitter.com/Lr9YK1qu6K
— げーしー@🇹🇭Bangkok Marathon2018 (@14beck) October 6, 2018
バイクの組立終わったー。
メカニック行かんと不安、、、#素人のトライアスロン #トライアスロン #アイアンマン台湾 pic.twitter.com/hTrHUbPb0T— げーしー@🇹🇭Bangkok Marathon2018 (@14beck) October 6, 2018
レギストに着きました。
ディスクホイールはダメよって注意書きされてます。
噂は本当だったのかー#素人のトライアスロン #トライアスロン #アイアンマン台湾 pic.twitter.com/XlfntJckCD— げーしー@🇹🇭Bangkok Marathon2018 (@14beck) October 6, 2018
目次
レース当日の気象条件
ここからレースを振り返ります。
簡単に条件です。
天気…晴れのち曇り
気温…27℃前後
風…20~30m/s
風については、少し詳しく書きます。
風が台風並みに強く、スイムが3.8kmから内海を利用した400mスイムに変更になりました。
(その可能性があるとは前日の説明会でも言及していました。私は軽く流してましたが。汗)
個人的には、フルディスタンスでやりたかったなーという思いが強かったのですが、
海の状態を見て、「こりゃ死人が出るな」と感じるほど、流れが強い海になっていたので、事務局の判断が正しかったと思います。
なお、スイムの距離変更に頭が持っていかれていましたが、この風の恐ろしさはバイクで嫌というほど思い知らさせます。
スイム:8分22秒
400mになったことにより、ウェットスーツなしで泳ぐ決断をしました。
比較的スイムに自信があることと、トランジション時間の短縮を考えての選択です。(あと、レース後にウェットスーツを洗いたくないという身も蓋もない気持ちがありました。笑)
今回は、ビーチスタートでもフローティングスタートでもなく、階段を下りて入水する変わったスタイルの入水です。
これがまた、厄介でした。
後方にいた私は、全然スタートできなかったからです。
スイムスタートは、5秒につき2名スタートする方式が採用されました。
700名の参加者をさばこうとすると、単純計算で29分あれば終わるはずです。
だけど、そのとおりいかずに7時にエイジスタートですが、私がスタートの時計を押したのは7時38分でした。
38分待ちです。泣
次回への反省は、できるだけ前に陣取ることですね。
3.8kmを泳ぐ場合は、スイムタイムごとに列を分けてスタートするとこのことでしたが、400mに変更になったことによりタイム分けはなくなりました。
まあ、400mで差がつく時間はしれてますからね。タイムで分ける必要性がなくなったということでしょう。
タイムスタートは入水してからとはいえ、カットタイムは7時から始まっています。
私の場合、7時スタートした参加者より約40分もカットタイムが早まることになります。
焦りはないですが、ただでさえ待つのが苦手でせっかちな人間なので、かなりナーバスになっていました。
さて、長らく待ったスイムです。
ばらけたスタートになったので、バトルはありません。
風でうねりが強い海でも順調に泳げました。
ウェットスーツがなくても問題なしです。
しかし、後方からスタートしたことによりブイターンで平泳ぎ集団に囲まれます。
泳ぐことができずに、立ち泳ぎで進路を探しますがウェットスーツを着てないことで体が沈みます。
立ち泳ぎしながら、進路をなんとか見つけます。
見つけた進路でも周りは平泳ぎでバンバン蹴ってくるし、体は沈むし、必死で泳ぎきりました。
400m泳いだ結果は、1:57/kmの8分22秒でした。
可もなく不可もなく、ただ軽く泳いだくらいの感覚でスイムアップします。
ウェットスーツを着ていないで、すぐにバイクへ移行です。
バイク:6時間45分52秒
バイクコースです。
180km走った時の獲得標高は、1,129mです。
大きなアップダウンは、Dポイント前後です。
しかし個人的には、三度ある橋の向かい風が一番しんどかったです。
バイクはスタートしてから、心拍数150を超えない、ケイデンス80を維持するペースで意識して走ります。
前半の40kmはフラットなコースで30km/h前後で進めました。
しかし80kmあたりまで無理しないペースでレースできていたのですが、風であまり集中できない状況が徐々に出てきます。
ずっと前から横から吹きつけるので、精神的に辛いです。
良かったのは、風が吹くことで27℃という気温のわりに暑く感じないことです。
しかし、これはバイク後半でマイナスになりました。
涼しいと言いながら、実は汗をかいていたんですね。
エイドでは水分補給を中心に必ず取ります。
しかし栄養補給で頼りにしているバナナがエイドであったりなかったりと、エイドに合わせて補給する戦略が使えませんでした。
加えて、時間で補給するゼリー類の摂取が結果的に甘くなっていました。
すると110kmぐらいから頭が痛くなってきます。
熱中症に近い症状になっていたのかもしれません。
やってもうたな、と。
脱水だ、と。
とにかく水をかぶってリカバリーを試みましたが、気管もやられてしまい心拍数が140辺りでも苦しい感覚があり、徐々にペースが落ちていきました。
この付近は、特に風が強いエリアだったこともあり、しんどかったです。
特に澎湖跨海大橋は絶景と言われていますが、この橋の帰りの向かい風が突風でした。
2回往復するのですが、2回目テンションは下がりまくっていましたね。
まあ、結論からすると自分のペース管理・戦略が甘かったということです。
なお、下り坂でペダリングせずにいると、向かい風でスピードが落ちていったのは初めての経験でした。
サイクルコンピュータが壊れているのかと思うほどです。
後半はグダグダになりながらですが、なんとか180km走り切りました。
180kmは走れるものの、スタミナが課題です。
回数というより、一回に乗る距離を増やす必要性を感じました。
上は、バイクのラップです。
104~169kmの落ち方がひどいですね。
この区間は、頭が痛く、風に吹かれまくって精神的に参っていました。
ラン:5時間30分22秒
ランコースです。
約10kmを四周回します。
バイク終了時点で、気管が苦しい感覚があり、ランスタートも結構憂鬱な状態でスタートです。
とにかく完走する意識で考えていましたので、目標の5時間を切る7:00/kmで行けるとこまで行こうと走りました。
アイアンマン台湾のランコースは、フラットな4周回なので比較的走りやすいコースだと思います。
ただ私には、そんなフラットやアップダウンなどは関係なかったです。
ハーフまではペースを維持できましたが、それ以降はどんどんグダグダな展開に。
トイレに行ったときに、尿意はあるけど、尿は出ないという典型的な脱水状態で、しばらく尿意が抑えられない感覚に陥り、なかなか走り出すことができません。(という言い訳で走ることをしばらくやめました。汗)
その後は走ったり、歩いたりを繰り返す展開で、ペースも復帰できず。
ひどいラン(ウォーク?)になりました。
ラン(ウォーク?)のラップです。
30km以降なんて、ホント機能不全です。情けない。
しかし、なんとかFINISHできました。
ロングのランパートは、なんとか改善したいです。
今回は、長い距離を練習しないで臨んだのですが、それが全くダメな調整でした。
そして、単純なるランニングではダメな気がしています。
定期的にロングライド後に、ブリックランを20kmするなど、体への負荷を数回与えないと状況は変わらないと考えています。
スイムはある程度計算できるスキルになってきたので、バイクとランのトレーニング比重を少し高めていく方針を考えています。
トライアスロン始めてから、どんどんランが遅くなってるんですよね。
最後に、直前3か月の練習量です。
7月:スイム4000m、バイク51.0km、ラン70.2km
8月:スイム6400m、バイク224.4km、ラン89.4km
9月:スイム13,800m、バイク314.4km、ラン44.1km
フルマラソンを走ると仮定しても、ランの距離不足ですね。
次回のロングでは、この練習量を目安にしながら内容を工夫して臨みたいと思います。
とりあえず、ランのインターバル中心はもうなしです。
初IRONMANにIRONMAN台湾を選んだ理由
初めてIRONMANに挑戦するにあたり、
IRONMAN台湾を選んだのには、それなりの理由があります。
初めての訪れる土地に行くよりも、
すでに訪れたイメージの良い土地を選ぶほうがストレスがなくていいです。
IRONMAN台湾のホテルと旅費、その他
レースに付随する内容をそれぞれまとめています。
IRONMAN台湾のホテル
レース出走にあたって、ホテル宿泊は必須です。
特に初めて参加される人は、参考にしてみてください。
IRONMAN台湾の旅費
参考までに、実際に参加した際の旅費です。
その他
IRONMAN台湾での写真をまとめて掲載しています。
レースの雰囲気はつかめると思います。
以上が、「IRONMAN台湾2018レビュー」です。
参考にしてみてください。
いやあ、面白いし、参考になるし、素晴らしいレポートですね。
反省まで完璧だと思います。
いつかは私も行くと思います。
風が無い時に。
ありがとうございます。
IRONMAN台湾2019のエントリーデータ
総エントリー数…894名
うち日本人…213名
4人に1人が日本人でした。
競技説明会も日本語があるので、IRONMAN初参加向きのレースと言えます。