初めて参加したIRONMANシリーズのIRONMAN台湾2018で初耳なことがありました。
それは、競技説明会(IRONMAN台湾は、日本語での競技説明会あり)でのことです。
「ビブナンバーがついたゼッケンベルトはランのみの着用でOK」
という説明があったことです。
え?そうなの?
日本のトライアスロンレースにようやく慣れてきた自分にとって、バイクでゼッケンベルトの着用が不要となると、どうにも違和感があります。
初ロングのバラモンキングでも、必要だったし。
だけど、周りを見渡しても誰も驚いた様子はない。
どうやらIRONMANでは当然のことのようです。
それを信じた私は、バイクギアバッグに入れたビブ&ゼッケンベルトを取り出し、ランギアバッグに入れ直してチェックイン。
結果、レースはゼッケンベルトの着用はランのみで無事FINISHできました。
しかし、これで本当に良かったのか?
改めて、その是非をIRONMANの規定で確かめることにしました。
IRONMAN OFFICIAL COMPETITION RULES
IRONMANには公式の競技ルールが存在します。
それが、「2018 Competition Rules」です。
英語だけでなく、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、フランス語、中国語(対応予定)に翻訳されており、ここにIRONMANの全般的なルールが網羅されています。
変更もあるため、毎年更新されているので、IRONMANに出場する人は直近のCompetition Rulesに目を通しておくことが必要です。
この競技ルールは、アイアンマンディスタンスだけでなく、IRONMAN70.3にも適用されるものです。
バイクに関するルール
まず、バイクに関するルール(Article V. BIKE CONDUCT)から引用すると、該当する部分は下記になります。
簡単に日本語訳すると、
(i)レース参加者は、ヘルメットの前方にナンバーを貼り、そのヘルメットを着用する。
(j)レース参加者のバイクフレームステッカーは、サイドから見えるようにバイクに貼り付ける。
と書いてあります。
レースナンバーに関する記述は、これ以外にありませんでした。
ルールに書いてないから、ゼッケンベルトは不要というわけです。
ランに関するルール
続いて、ランに関するルールです。
ランに関するルール(Article VI. RUN CONDUCT)から引用すると、該当する部分は下記です。
簡単な日本語訳をすると、
(g)レース参加者はランコースで、IRONMANが発行したビブナンバーを、体の前面にいつでも見える状態にしておかなければならない。ビブナンバーでレース参加者を識別し、折り曲げたり、切ったり、改造したりすることを禁じる。
ということです。
ランパートの規定には、ビブナンバーに関する記載があり、前面に見える状態でいることを義務づけています。
この状態を保つにはゼッケンベルトが必要なので、ランで初めてゼッケンベルトを着用します。
「ゼッケンベルト(ビブナンバー)はランから使用する」という明確な規定はありませんが、
・バイク部分に、ビブナンバーを使用する規定がない
・ラン部分に、ビブナンバーを前面に見える状態にする義務がある
という規定があることを考えると、IRONMANのゼッケンベルトはランパートからの着用でよいと解釈できます。
もちろん、バイク時にゼッケンベルトを着用してもルール違反ではありません。
実際にIRONMAN台湾でも着用している選手はいました。
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