片頭痛に悩んでいます。それも少年時代からです。
ずっと付きまとってくる悪魔のような存在です。
おそらく全国各地には、私と同じような感覚の人が多くいるでしょう。(私は、実際に定期的に閃輝暗点を伴った片頭痛を持つ人に、お会いしたことはありません。)
ここでは、私の片頭痛について書いていきたいと思います。
片頭痛が気になっている人は、参考にしてもらえるとうれしいです。
私の片頭痛の症状
よく世間でも言われる頭痛です。私も片頭痛を持っています。発症は10歳のときです。それ以来ずっとお付き合いをしています。
私の場合は、不定期(おおよそ月1~2回)に前兆の「閃輝暗点」が起きます。
「閃輝暗点」とは、部分的に視野が狭くなる、目が見えなくなる状態です。約30分から1時間続きます。
片頭痛の前兆として知られていて、その後に激しい頭痛と吐き気に襲われます。日常生活もままなりません。
なので、通常の日常生活をしていても、いつ閃輝暗点が出てこないかと不安でしかたないです。
先ほど不定期と書きましたが、2日連続、最長は5日連続で閃輝暗点が出たことがあります。
そのため、片頭痛対策として鎮痛薬を常備しています。(場合によっては効きませんが)
ちなみに片頭痛というと、よくわからない人は頭部検査を薦めてきます。
私は、これまで頭部MRIを1回、頭部CT検査を3回受けて、「異常なし」という所見を受けています。(これを書いているのは32歳時点です。)
ここからは、私と片頭痛の変遷について触れていきます。
初めての発症
初めての発症は、10歳(小4)の時でした。
テレビゲームの競走馬育成ゲームのダビスタをしていたときです。
所有する馬のレースを見ていたら、テレビ画面の馬が見えにくくなり、画面に穴が開いているように見えたのがはじまりです。(これが閃輝暗点です。)
とても不思議な感覚でしたが、頭の悪いガキだったので、すぐにおさまるだろうと楽観していました。
しかし、その後は地獄でした。
その症状がおさまると、次は頭痛と吐き気です。
今まで感じたこともない頭が割れるような頭痛が私を襲い、吐き気とともに何もできないくらいにぐったりと寝ているしかありませんでした。
あまりにぐったりしていたので、親はかなり心配していましたね。
初めての誘発因子との出会い
その後は、4ヶ月に1回程度は片頭痛になっていました。
「目が見えない」と先生に言うと、変に思われるのではないかと考え、なかなか周りの人に打ち明けることができませんでした。
片頭痛には、誘発する因子があります。
人により千差万別で、食べ物(一般的にはチョコレート、チーズ、ナッツ、赤ワインが代表的です。)、ストレス、まぶしい光のような眼への刺激、気圧、寒暖差と様々です。
ある時、それが引き金となって閃輝暗点が出てくるんです。
私にも、実態のある誘発因子である食べ物に誘発因子を発見したことがあります。
それが12歳(小6)のときです。
ピーナッツバターです。
その頃よく好んで食パンにピーナッツバターを塗って食べていました。
しかしある時から、ピーナッツバターを食べると、翌日必ず閃輝暗点がきて片頭痛になると気づきました。
大好きで食べていましたが、即やめましたね。
片頭痛の痛みに比べれば、ピーナッツバターを食べないなんて簡単なものです。
以来、これまでピーナッツバターは口にしていません。(ピーナッツは問題ないです)
他にも、あります。
「ところてん」です。
これに気づいたのは、小学校の修学旅行の夕食です。
夕食に「ところてん」が並んでいました。
夕食を終えると、閃輝暗点が出てきました。
楽しい修学旅行の夜なのに。
嘔吐して早々に寝ました。
振り返ると、普段食べ慣れていない食材は、「ところてん」のみだったので即断して、「ところてん」を食べないようにしています。
「ところてん」については、実際の誘発因子ではないかもしれません。
大袈裟かもしれませんが、片頭痛持ちにとっては
そういう些細な誘発因子さえ乗り除きたい心情です。
なぜなら、頭痛と嘔吐がかなり苦痛だからです。
日常生活への影響が大きいです。
救急搬送の経験
私は、片頭痛が原因で救急搬送されたことがあります。
それは、14歳(中2)のときです。
ある日の昼に閃輝暗点が出ました。
気分は最悪です。
当然のように、かなり頭痛と嘔吐がきました。
なんとか誤魔化していましたが、その日の症状はよりひどいものでした。
夜になると、動くこともできなかったですね。
呼吸も脈拍も速く、いつもの片頭痛とは違うと感じた両親が異常を訴えて、救急搬送されました。
病院のベッドで点滴を受けながら、しばらく寝ていました。
このときは特に、片頭痛が自分の中で悪魔のように感じた瞬間でした。憎かったです。(今もですが)
イベント前の片頭痛はよくある
薄々感じているのですが、私は気分の浮沈みやストレスが誘発因子だと感じています。
でも、そんなの操作するなんて無理です。誰にだってあることでしょうから。
達観した僧侶かなんかでないと、私の片頭痛は治まらないのではないかと感じているぐらいです。
人生楽しいこともあるし、楽しいと感じたことはやってみたい性格なので、いくら誘発因子だとしても、そこは譲りたくありません。
というか、譲りようがありません。
私が、イベント前や最中に閃輝暗点を感じたことを列挙してみます。
・修学旅行の夜
・期末テストの前や数日前
・部活(ソフトボール)の大会前(九州大会や全国大会前は特に要注意です)
・就職活動の入社面接前日
・海外旅行中
・海外出張中
・泊まりでゴルフの夜
・トライアスロンレースの前日
このように、イベントごとに片頭痛はついてきています。
学校のペーパーテストのような辛いイベントでは、閃輝暗点が出てもいいのですが、自分が好きでやっていることで前兆である閃輝暗点が出てくると精神的にかなり落ち込みます。
頭痛でパフォーマンスも下がるので。
社会の難しさ
私は、「世の中が変わってほしい」とは思っていません。そんな非現実的なことは起きないからです。
むしろ、人それぞれに弱さがあるので、それを認めながら前に進めるしかないと考えています。
しかし、そうはいかないのも社会です。
私のまだ浅い社会人経験の話をします。
私は、新卒である会社に入社しました。
そこで、入社当日に閃輝暗点が出てきたんですね。最悪です。
鎮痛剤を飲んで頭痛を和らげるも、仕事後はそそくさと帰って、一刻も早く寝たい気分でした。
しかし、そうもいかないのが日本社会。
飲み会です。
入社当日は、歓迎会と称した飲み会が既にセットされており、元来体育会系で断ることを覚えていない私は、飲み会に参加することになりました。(その日は、なんとか乗り切りました。)
新卒で入る3年ぐらいは新しいことを任されていくので、それを吸収する毎日です。
しかし、片頭痛の前兆である閃輝暗点がよく出るようになっていました。(月1~2回)
※学生時代は、3ヶ月に1回程度でした。
鎮痛剤で誤魔化せる日もあれば、鎮痛剤の効きが良くなく休んだり、早退した日もあります。
あるときは、昼前に閃輝暗点が出て、午後は頭痛でぐったりなりすぎて、会社を抜け出して近くの病院で点滴を打ったことがあります。(病院行くまでが、意識朦朧で地獄でした。)
その時の上司に、自身の片頭痛を打ち明けたこともあります。
前述したように、あまり理解されずに頭部検査を薦められただけでしたが。笑
結局、どんだけ悩ましい持病があっても、「仕事だから仕方ない」「気合でなんとかするしかない」というが実態でしょう。
まあ上司側からしても、ストレスや外気環境が片頭痛の誘発因子だったらどうにもできないですからね。汗
片頭痛から学んでいること
私を散々苦しめる悪魔ですが、多少学んでいることがあります。
結局は、「自分でどうにか工夫するしかないけど、どうにもできないときは諦めるしかない」ということです。
ストレスを減らしても、いつかは何かしらのストレスがかかります。
どんなにストレスを減らしても、気分の浮沈みはあります。
どんなに気分の浮沈みをなくしても、気圧や気温差などの外的環境は変えられません。
今は考え方を改めて、「頑張る」という発想より、「明日、自分が片頭痛でいなくなっても、うまく回るようにしよう」としています。
そのためには、自分に知識をため込む意識は不要ですし、ノウハウをどんどん仲間に公開して、うまく回れば自分がいなくてもよくなると考えています。
なので、自分しかできない仕事のFAQやマニュアル作りにいつも奔走していますね。
今のところの策です。
一般の会社員が嫌がる欠勤も片頭痛でなるのなら、仕方ないと考えています。(給料が減りますが仕方ありません)
雇用形態についても、柔軟に考えていこうと思います。
まあ、一つ願いが叶うなら頭痛は出ていいので、前兆の閃輝暗点が出ないようにしてほしいいですね。
目が見えないと何もできないし、車の運転すら危うくなるので。
これはどうしても困っています。
と長くなりましたが、これが発症後の片頭痛との付き合いです。
まだまだこれから長くなりそうな予感がしますが、先を見ても一歩進めないので着実に歩を進めて行きます。
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