国際トライアスロン連合(ITU)の「COVID-19主催者運営ガイドライン」を受けて、日本トライアスロン連合(JTU)が国内大会向けに運営ガイドラインを発表しました。
https://www.jtu.or.jp/news/2020/05/28/26876/
ITUのガイドラインについては、以下でまとめました。
今回のJTUのガイドラインは、概ねITUのそれに沿った形になっていますが、一読したところJTU独自の内容も含まれていたので、ここでまとめておきます。
なお、主催者向けの内容ですが、選手サイドとしても理解しておいて損はない内容です。
今後のCOVID-19の流行などにより、随時変更・更新される予定です。
目次
トライアスロンという競技に対するCOVID-19リスクについて
トライアスロンという競技が、
・屋外で行われること
・個人競技であること
を考えると、COVID-19の感染リスクは比較的低いスポーツです。
しかし、大会開催においては大会会場において局地的に人が集まる場所の発生、大会会場までの移動などにより感染リスクが高まる可能性もあるので、関係者は十分注意しましょう。
至極まっとうな内容が指摘されています。
加えて、
・マスクの着用
・ソーシャルディスタンス
・手洗いなどの衛生管理
の徹底については、このガイドライン内で繰り返し述べられています。
「国内向け運営ガイドライン」まとめ
ここから、ガイドラインの各論について、それぞれ取り上げていきます。
事前に配布物の配送を検討
これまで選手キットが事前送付されることもありましたが、当日に配布されている配布物も事前送付キットに含められる可能性がありそうです。
これは、嬉しい内容だと思います。
「何で当日に配るんだろう?」と思うような配布物もあったので、できるだけ事前に送付してもらえるとありがたいです。(もちろん準備期間の都合もあると思いますが)
競技説明会のWEB方式の導入検討
これも個人的に嬉しいです。
これまでは競技説明会への参加が義務になっていました。
正直なところ、わざわざ会場まで出向いてやる必要もなく、選手キットに入っている書類に書いてあることを口頭で説明しているだけの競技説明会も多かったです。
WEBになれば、複数回視聴することができるというメリットもあります。
参加義務したところで、ずっとスマホを使っていて話を聞いていないのであれば、さほど効果もないと思います。
セレモニーの縮小・中止
表彰式などのセレモニーの縮小・中止を検討するよう記載されています。
レースの前後に食事などを提供することも含まれるようです。
表彰式も大事なイベントですが、リザルトだけ出て、副賞などは後日送付のような対の大会もありそうです。
トランジションで最低2mのスペース確保
ITUのガイドラインのときも、同じことを書きましたが、これは無理ゲーでしょう。
かなり広いトランジションエリアができあがってしまいますね。汗
バイクラックにも以下のような要件がついているので、運営サイドは大変です。
それぞれの選手に最低2mのスペースとバイク・ラックの2列の間を5m以上の距離に離して提供することを推奨する。
(引用元: 新型コロナウィルス対策_大会開催に際して注意する点(2020年5月27日現在) )
トランジションエリアで隣の人と密着する時間なんて限られていますし、準備や撤収を時間を分けて利用することで落ち着きそうな内容ではあります。
「スペースの確保」が現実的ではありません。
スイムのローリングスタート検討
スイムのローリング(またはウェーブ)スタートを検討するよう要請されています。
ロングのバラモンキングなどはタイプ別に一斉スタートしていますが、ほとんどの大会でローリングスタートが導入(変更)されそうです。
フィニッシュテープの廃止
これもすぐに導入されそうです。
みんな大好き・フィニッシュテープパフォーマンスは終了です。
エイドステーションのセルフ化
エイドステーション(特に、ラン)のセルフ化が検討されています。
51.5の大会でランの最中に立ち止まって補給するのが面倒な人は、小さなボトルを手も持っておくのが有効な手になるのではないでしょうか。
真夏のランパートで無補給は危険すぎるので、事前にシミュレーションが大事ですね。
混合リレーの同時フィニッシュはNG
混合リレーお決まりのメンバーで同時フィニッシュはNGとなっています。
同様に同伴ゴールも廃止されそうな感じです。
以上が、「国内向け運営ガイドライン」のまとめです。
これは第一弾発表であって、今後のCOVID-19の状況により適宜更新されます。
以前のようには戻れないけど、できるだけ以前に近い形で大会が運営できればいいですね。
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