トライアスロンなどの持久系スポーツのトレーニングにおいて、
スピードを鍛えるべきなのか、スタミナを鍛えるべきなのかは、
各所、事あるごとに議論されています。
私は、目的とする距離やレベルによって、
当然ながらトレーニングの質や量は変わると思っています。
では、初めてロングのトライアスロンに出場し完走するためには、
スピードとスタミナどちらを強化したほうがいいのでしょうか?
私は、「スタミナ(持久力)」と考えています。
ほとんどの人が不安を感じるのは、距離
なぜ、スピードよりスタミナを重視したトレーニングをおすすめしているのかと言うと、
ロングの完走を目指すときに、ほとんどの人が
「スイム3.8km、バイク180km、ラン42.2kmをこなせるかな?」
と考えると思うからです。
(私もそうでした。)
これは、スタミナを不安視している現れだといえます。
よって、トレーニングによって不安を解消するためには、
スタミナ(持久力)を鍛えることが有効でしょう。
なお、私はこれまでロングに初挑戦する人の中で、
「〇〇時間切れるかな?」などのタイムを気にした人に出会ったことがありません。
ほとんどの人が、スタミナに不安を抱えていると思います。
初ロングでの実体験
これは、私自身の経験からも言えます。
私は、2018年の五島長崎が初ロングでした。
それぞれの種目の距離を完走できるな確信できた練習は、
パワーがいくつだとか、キロ何分で走れるではなく、
ある程度の距離を泳いだり、走ったりして、
「これより少しペースを落としたら、ロングの距離は完走できるな」と感触を得たものでした。
スイムとバイクについては、その内容について詳しくまとめています。
(ランについては、フルマラソンの経験があったのでなんとかなる感覚がありました。)
初ロング完走者が口を揃えて反省すること
私の経験則だけでは、情報不足な感じもあるので、
ここで、私の周りで初ロングを完走した人が口にした、完走後の反省の弁を紹介します。
「もう少し長い距離のバイクを経験しておくべきだった。」
「負荷が低くてもいいから、距離を延ばした練習をした方が良かった。」
「ミドル(70.3)ぐらいの距離で、バイクとランのブリックトレーニングをした方がよかった。」
「海でゆっくり長く泳ぐ練習をした方がいいと思った。」
このように、スタミナを課題に上げる人がほぼ全てで、スピードを課題にする人は皆無です。
これらの経験則は、初めてロングに挑む人にはとても役立つでしょう。
事前に各種目の70%にあたる距離をこなしてみよう
事前にやっておくべき距離は、気になるところだと思います。
しかし、これは人によるとしか言えません。
それぞれの特性や経験によって、異なります。
私のおすすめは、全体の70%の距離を事前にトレーニングしておくことです。
これを、各種目にあてはめると、
スイム:約2.5km
バイク:約120~130km
ラン:約30km
となります。
普段のトレーニングから考えると、気合を入れてやらないといけない距離かもしれません。
さらに、一回やってみるだけで十分とは言えません。
そこで感じたペース配分や補給の課題を、
次回で修正すると不安感は徐々に解消されていくでしょう。
そのためにレースの1ヶ月~2ヶ月の間に、
しっかりとトレーニング時間を確保する必要があります。
以上が、「ロングの完走を目指すなら、スピードよりスタミナを重視したトレーニングをしよう」です。
参考にしてみてください。
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