トライアスロンのロングを完走するには、
しっかりとしたトレーニング量をこなしておくことは最低条件です。
そのトレーニング量が、レース中のゆとりを生みます。
しかし、レース中にも気をつけておくべきことがあります。
それが、
・ペース配分
・補給
です。
これらの失敗は、プロでも陥ることがあります。
初心者だけでなく、どんなトライアスリートに当てはまることなので、
事あるごとに思い出したい内容です。(自戒も込めて)
失敗①:ペース配分
まず、レース中に陥りやすい失敗は、ペース配分です。
それなりにレース経験がある人は、ほとんどの人が経験したことがある失敗ではないでしょうか。
レース中は、独特の高揚感でアドレナリンが出ています。
加えて、徐々に体が温まってくると、自然とペースが上がってくるタイミングが必ず訪れます。
そこで、無理なペースを刻んでしまうと、
レース後半に間違いなく失速することになるでしょう。
トレーニングでは、
距離をこなしつつ、ペース配分を考えながら
レースのシミュレーションをすることが求められます。
そして、それを着実に実行する自制心が必要です。
(これが、一番難しいです。)
私がロングのレースで遭遇したペース配分の失敗例
私がロングのレースで遭遇した「ペース配分の失敗例」を紹介します。
これらの例は、典型的な失敗です。
・バイクで勢いよく自分を抜いて行った人が、バイク途中でDNF(リタイア)
・ラン序盤で自分を抜いて行った人が、途中からずっと歩いている
・同じくラン序盤で自分を抜いて行った人が、エイドで座り込んでいる
自分が、練習でいつも千切られるようなバイクが速い選手が、
ペース配分を失敗してDNFになったケースも知っています。
失敗②:補給
次のレース中に陥りやすい失敗は、補給です。
ロングのレースでは、補給が重要な役割を担います。
バイクで6、7時間、ランで4,5時間走り切るには、必ず補給が必要になります。
(補給ゼロで行ける人は、私の知る限りいません。)
仮に補給が足りないと、脱水症状や低血糖状態に陥り、まず完走は難しくなります。
理論的な補給の量は、以下を参考にしてください。
https://kona-challenge.com/monthly201907.html
私がおすすめするのは、自分でやってみて試行錯誤する方法です。
人それぞれ身長や体重、筋肉量が異なるように、
補給も理論的な話ではなく、個別の話になります。
補給を
・距離(〇〇km走ったら、ジェルを1個摂る)
・時間(〇〇分走ったら、ジェルを1個摂る)
などで管理し、自分なりの解を見つけるようにしましょう。
私がロングのレースで遭遇した補給の失敗例
私がロングのレースで遭遇した「補給の失敗例」を紹介します。
これらの例は、典型的な失敗です。
・バイクで抜いて行った選手が、脱水症状やハンガーノック(低血糖状態)でDNF(リタイア)
・ランで勢いよく自分を抜いて行った選手が、エイドで座り込んでいる
・ランで勢いよく自分を抜いて行った選手が、脱水症状やハンガーノックでDNF
レース後に、
自分より速い選手が、補給を怠って脱水症状になり、
救急車で運ばれたことを聞かされたこともあります。
ロング対策は、スピードではなくスタミナを鍛えよう
冒頭にロングを完走するためには、
しっかりとしたトレーニング量が最低条件と書きました。
その中で、スタミナ(持久力)を意識したトレーニングをすることをおすすめします。
その理由は、ほとんどの人がロングの「距離」を不安に思っているからです。
また実は、裏テーマとしてペース配分と補給の練習も兼ねています。
スタミナを意識した距離をこなす練習で、
必然的に抑えたペース配分や補給タイミングを試行錯誤します。
私自身、バイク100km走ったときに、
ペース配分や補給がめちゃくちゃで、完走はしたものの完走後にハンガーノックになりました。
そこから自分なりに対策を考えて、初ロングを完走した経験があります。
以上が、「ロング完走のカギは2つだけ!プロでも失敗するレース中の落とし穴」です。
ロングのレースを完走するには、数値的な実力ではなく、
ペース配分や補給のようなスキルがカギを握っています。
参考にしてみてください。
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