トライアスロンを始めるにあたって、
初期投資がネックになっている人も多いでしょう。
スイム、バイク、ランと3種目のアイテムを揃える必要がありますし、
それぞれの機材も高額です。
それを解消する選択肢の一つが、レンタルです。
ロードバイクやウエットスーツなどの高価なアイテムを
レンタルできるようなサービスが増えています。
しかし、ウエットスーツに関しては、レンタルすることをおすすめしません。
今回は、その理由をまとめてみます。
目次
トライアスロンにおけるスイムの危険性
まずは、全体の話として、
トライアスロンにおけるスイムの危険性について、触れておきます。
トライアスロンのレース中の死亡事故は、
残念ですが、ほぼ毎年のように起きています。
その8割が、スイムです。
驚いた人もいるかもしれませんね。
死亡者は、初心者に限らず、経験者も含まれていることから、
自分への過信は禁物であることが伺えます。
かくいう私は、トライアスロンを5年以上続けていますが、
今でも海の状況によっては、泳ぐのが恐いときがあります。
また、海の荒れた環境のレース前は、
周囲を見渡すと、不安な顔を浮かべる選手は多いです。
レース前のトレーニングでは、
トライアスロン初心者が始めて海で泳ぐ場面に一緒することがありますが、
スイムの得意不得意に関わらず、ほとんどうまく泳げないです。
泳ぐどころか、浮かぶ練習から始めないといけない人も少なくないです。
競泳でバリバリ現役だった選手も、「怖くて先頭を泳ぎたくない」と口にしていました。
まずは海でのスイムについて、これらの点を頭に入れてほしいです。
レースへ向けたレンタルは絶対にやめよう
トライアスロン用のウエットスーツレンタルサービスは、
レースをターゲットにされていることが多いです。
例えば、木曜受け取り、翌週火曜返却のような場合、使用は土日のレースとなります。
このレースに向けたウエットスーツのレンタルは、
スイム上級者でない限り、
絶対に避けるべき選択肢です。
海でのスイムは、プールのそれとは全く異なった環境になります。
以下で詳しくまとめています。
少なくとも、コストを安くするために安易にレンタルで済ませるような考え方はやめてほしいです。
レース中の事故は、
他のレース参加者、ライフセーバー、サポート、レース関係者にとって、迷惑でしかありません。
レンタルをおすすめしない理由①:サイジングが難しい
トライアスロンにおけるウエットスーツは、
競技用ということもあり、体にフィットすることが望ましいです。
余分な生地のたるみや可動域の確保できないサイジングは、事故を招く恐れがあります。
よって、ウエットスーツはオーダーすることが推奨されています。
レンタルサービスによりますが、
胸囲やヒップなどの数カ所のサイズのみしか表記されていないものもあります。
標準体型の人はいいですが、
過去に何か熱心にスポーツされていた場合などは、局所的にきつい部分も出てくるでしょう。
その辺を割り切って使う必要があります。
サイジングに関しては、事前に相談に乗ってくれるレンタルサービスもあるようです。
レンタルをおすすめしない理由②:海での練習が不足する
この中で私が一番言いたいことが、
レンタルを前提にすると、海での練習が不足するという問題点です。
前述しましたが、
普段プールでいくらうまく泳げても、海でのスイムは話が違ってきます。
完走を目指す人の場合、
海でのスイム練習を増やすことで、完走率やフィニッシュタイムを上げることができます。
レンタルで練習機会が制限されると、レースで諸々の不安が爆発します。
「いや自分は、海でもちゃんと練習する。だけどレンタルで十分なんだ。」
という人もいるかもしれません。
その場合は、その場合のレンタル料と購入費を比べてみれば、
購入したほうがお得だと気づくでしょう。
ウエットスーツをレンタルしてもいいケース
以前の記事で、
練習中にお試しとして、ウエットスーツはレンタルしてもいいと書きました。
これは、練習の中で試すことなので、
スイムに自信のない人でもレンタルを使っていいでしょう。
しかし、ウエットスーツのレンタルは、
・レース前に手持ちのウエットスーツが使えなくなったような緊急時
・ウエットスーツの買い替えを検討していて、お試し用(練習用)
のような緊急性を要したり、スイム上級者のとる選択肢だと考えています。
以上が、「トライアスロンでウエットスーツのレンタルをおすすめしない理由」です。
トライアスロンは、準備が大事です。
安易にコストだけに着目して取り組まないようにしましょう。
参考にしてみてください。
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