五島長崎国際トライアスロン(バラモンキング)のAタイプに出場してきました。
大会自体の開催は、2019年以来で、
私自身は2018年以来の出場となりました。
目次
天草のレースを受けての2週間
五島長崎国際トライアスロン大会の2週前に、
熊本県で天草宝島国際トライアスロンに参加しました。
レースの結果はまずまずだったものの、
スイムのタイムが練習とあまりにかけ離れていたので、
「どうしたもんかな」と思っていました。
そこで考えて出した結論は、
「疲れているんだ」という極めて主観というか感覚に近い仮説でした。
天草後は、全体の練習量を50~60%に抑えて、
スイムの回数だけは増やそうと試みました。
頻度は、2週間で5回(自分にとっては多いです)プールに行きました。
すると、その仮説が正しかったのか、
500m x 2~3本を1’37″/100mペースで余裕を持って泳げていたので、
スイムも五島に向けていい感じになったなと思っていました。
トレーニングを長期間積み上げていると、
なんだかんだ身体への蓄積されたダメージがあるんだなと体感しました。
この時点で今回の五島Aタイプの目標を、
スイム:54分(1分48秒/100m)
バイク:5時間30分(平均時速28.4km/h)
ラン:4時間20分(6分00秒/km)
合計:10時間44分≒100位
として、100位以内で完走を目指しました。
目標タイムは保守的な数字で、さすがにこれは達成できるだろういうレベルです。
レース当日の気象条件とコースについて
レース当日の気象条件
レース当日の気象条件は、
気温:24℃(スタート時)
最高気温:28℃
水温:24℃
風:微風
でした。
レース週の前半は雨予報でしたが、
徐々に好転し、当日は雨も少なく、気温も低めでとても良いコンディションになりました。
夜中に雨が降っていたので、
バイクカバーで対策している人やスタート前にチェーンルブを差し直す人が多かったです。
自分は変速の確認だけで、特に何もしませんでした。
一方、心配なのはバイクパートのときの路面で、
気持ち空気圧を下げて、6Bar切るぐらいで準備しました。
バイクコース内のグレーチングにはマットが敷いてあり、
雨の中でもとても走りやすいコンディションとなっていました。
素晴らしいセッティングでした。
コース
コースは、例年の五島Aタイプより距離が短縮しています。
ランのみ同じです。
スイム:3.8km→3.0km(2023年)
バイク:180.2km→154.8km(2023年)
ラン:42.2km(変更なし)
スイムとバイクは距離短縮していますが、
長い旅路であることは変わりません。
スイム
スイムは、今回から3.8km→3.0kmに変更されています。
スタートは例年と変わらずフローティングスタートだったので、
入水チェックと試泳でスタート地点まで向かったら、
あとは立ち泳ぎで10分弱スタートまで待ちます。
今回は、五島初参加の選手が多かったようで、
みんな試泳を終えたら、漁港のスロープに戻っていきます。
一方、参加経験のある選手たちは戻りません。
皆で「待ってていいんですよね」と確認し、
10分超、世間話をしながら、プカプカと浮かんでいました。
スタート目前になって、選手でごった返し、
スタートの準備が整います。
こういうときの場所取りは大事です。
コース外側をスタートに選びました。
スタートのホーンが鳴ったら、一斉に泳ぎ始めます。
スタート直後は巨大な洗濯機の中にいるようなものなので、
ストロークしてだけで楽に前に進めます。
バトルもなく、第一ブイまでには、体勢が整いました。
今回は、本当に一緒に泳いだ人達(たぶん4名)が良かったです。
感謝しかないです。
二周回目に全員で第二ブイを目指してしまうコースアウトがありましたが、
結局、スイムアップまでずっと同じ人達と泳いでいました。
変に争うこともなく、
つかず離れずのペーシングでした。
1周回目:26分31秒
2周回目:28分03秒
※2周回目は、折返し地点からスタート地点までの距離(約100m)があるので、
1周回目よりもラップが遅くなります。
54分34秒(1分49秒/100m)の全体36位でした。
かなり余裕を持って泳げました。
改めて、トライアスロンのスイムは「誰と泳ぐか」が大事だなと思います。
肝心の海のコンディションは、
距離短縮により漁港内で完結するコースとなったことで、
波のひどくなりづらいセッティングだったと感じました。
バイク
トランジションで事前に決めたことをさっと準備して、
バイクラックに向かいます。
事前に場所と動線は確認済みだったので、
迷わずバイクスタートできました。
今回のバイクは、サイコンのデータ項目から平均スピードを外していました。
バイク中に平均スピードを見ていると邪念が出てくるので、
パワー(NP)に集中するためです。
設定パワーを守って、「結果はお楽しみ」です。
設定パワーは、NP180wです。
スイムアップ時点でそこそこ前の順位だと思っていたので、
バイクでは欲張らずに、
サイコンのパワーとにらめっこです。
バイクも今回は距離短縮で、180.2km→154.8km(獲得標高:1,411m)でした。
前回の大会出場から5年ほど経っていて、
バイクコースもうろ覚えです。
1周目は様子見でいいと考えていました。
バイクでは、
・無理しない。NP180wで155kmは十分に余裕のあるプランニング
・上り坂はFTPを超えないようにする
・雨で濡れた路面でのカーブや下り。ブレーキング注意
・30分ごとにジェル補給
・体温上昇を抑えること(かけ水)と水分補給
を心がけました。
データを見返すと、序盤の上りでFTPを超えて踏んでいる場面があったので、
これは次回に向けての課題だと思います。
前半に周りの選手に合わせて、走っている場面がありました。
あと、残り30kmで脚はあるものの、集中力が切れたのかパワーが不安定で少し落ちていました。
五島のバイクは後半も、しつこくアップダウンを繰り返すので、
パワー管理に改善の余地ありです。
5時間9分42秒で全体48位でした。
サイコンの実走では、5時間00分55秒(平均時速30.9km/h)、
NP178w、平均パワー162w、平均心拍138bpmでした。
ペーシングに課題があったバイクパートでしたが、
全体的にはうまく走れたと思います。
トライアスロンを始めた当初はバイクが苦手で、
レースでは常に全体順位の半分くらいが定位置でした。
コツコツとトレーニングを続けてきて、
バイク順位が上位10%をコンスタントにとれるようになってきました。
(直近の天草でも、上位10%でした。)
ラン
特に大きな疲労感なく、ランスタートです。
ランは距離の変更はなく、42.2km(総上昇量:356m)のフルマラソンです。
折返し21.1kmを2周回で、
1周回目の終わり際に、もう1周回あると思うと絶望するコースです。
6:00/kmでダラダラ走るつもりでした。
ところが、、、でした。
走り始めてすぐに、おなかがグルグルし出してきます。
一度トイレに行っておこうと、
最初のエイドに入ったら最後、以降は下痢との戦いでした。
めちゃ辛かったです。
レース後、数日経っていますが、バイク中の水分の過剰摂取のような気がしています。
ひたすら距離を重ねながら、回復を待つのみでした。
一番心配なのは、「漏らす」ことです。
・ランで漏らした人どれくらいいるんやろ?
・漏らしたらどうしよう?
・漏らしたら、DNFかな
・民家に駆け込んでトイレ借りれるかな
とかずっと考えながら走っていました。
1周回目は、便意という邪念を払いながら黙々と走り、
エイドのトイレの数をチェックします。
30分(約5km)間隔ぐらいで便意を催すので、
必死に耐えながら早めにトイレを見つけて入ります。
結局、ランパートで合計3回のトイレ休憩でした。
走る足は止めずに、
「このまま下痢のままフィニッシュか」と諦めかけていたら、
30km過ぎあたりで少しずつ調子が戻ってきます。
3時間の下痢との戦いが終わりました。
残りは、6:00/kmペースを頑張って維持してフィニッシュでした。
ランは4時間29分26秒の全体135位。
まさかのネガティブスプリットでした。
ランで大幅に全体順位を落としましたが、
全体82位の10時間33分42秒でフィニッシュできました。
今回は、胃腸トラブルがあったものの、
トイレとエイド以外は立ち止まったり、歩かずに完走できました。
ロングのランで歩かずに完走したことがなかったので、
その点は自分の成長を実感できました。
あと、あれだけトイレ行ってもへばっても、
走り続ければ4時間半くらいでランを終えられるという気づきにもなりました。
次は、ランでもサブ4できるくらいの脚力を養っていこうと考えています。
総評
去年(2022年)の五島Aタイプへの準備からの中止で、
2022年夏から意図の不明確なトレーニングがダラダラと続いていました。
それでも続けていた自分がある意味すごいなとも思いますが、
今回のレースを受けて課題が明確になりました。
もう少し実行項目に落とし込んでから、
少し休んでトレーニングを再開しようと思っています。
最後に、大会関係者の方々、素晴らしい大会をありがとうございました。
五島長崎国際トライアスロン大会のホテルと旅費、その他
レースに付随する内容をそれぞれまとめています。
五島長崎国際トライアスロン大会のホテル
レース参加にあたって、ホテル宿泊は必須です。
特に初めて参加される人は、参考にしてみてください。
ホテルは一瞬で埋まりますので、注意です。
五島長崎国際トライアスロン大会2023の旅費
参考までに、実際に参加した際の旅費です。
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