五島長崎国際トライアスロン(バラモンキング)Aタイプ2023レビュー

五島長崎国際トライアスロン(バラモンキング)Aタイプ2023レビュー

五島長崎国際トライアスロン(バラモンキング)のAタイプに出場してきました。

大会自体の開催は、2019年以来で、

私自身は2018年以来の出場となりました。

天草のレースを受けての2週間

五島長崎国際トライアスロン大会の2週前に、

熊本県で天草宝島国際トライアスロンに参加しました。

レースの結果はまずまずだったものの、

スイムのタイムが練習とあまりにかけ離れていたので、

「どうしたもんかな」と思っていました。

そこで考えて出した結論は、

「疲れているんだ」という極めて主観というか感覚に近い仮説でした。

天草後は、全体の練習量を50~60%に抑えて、

スイムの回数だけは増やそうと試みました。

頻度は、2週間で5回(自分にとっては多いです)プールに行きました。

すると、その仮説が正しかったのか、

500m x 2~3本を1’37″/100mペースで余裕を持って泳げていたので、

スイムも五島に向けていい感じになったなと思っていました。

トレーニングを長期間積み上げていると、

なんだかんだ身体への蓄積されたダメージがあるんだなと体感しました。

この時点で今回の五島Aタイプの目標を、

スイム:54分(1分48秒/100m)

バイク:5時間30分(平均時速28.4km/h)

ラン:4時間20分(6分00秒/km)

合計:10時間44分≒100位

として、100位以内で完走を目指しました。

目標タイムは保守的な数字で、さすがにこれは達成できるだろういうレベルです。

レース当日の気象条件とコースについて

レース当日の気象条件

レース当日の気象条件は、

気温:24℃(スタート時)

最高気温:28℃

水温:24℃

風:微風

でした。

レース週の前半は雨予報でしたが、

徐々に好転し、当日は雨も少なく、気温も低めでとても良いコンディションになりました。

夜中に雨が降っていたので、

バイクカバーで対策している人やスタート前にチェーンルブを差し直す人が多かったです。

自分は変速の確認だけで、特に何もしませんでした。

一方、心配なのはバイクパートのときの路面で、

気持ち空気圧を下げて、6Bar切るぐらいで準備しました。

バイクコース内のグレーチングにはマットが敷いてあり、

雨の中でもとても走りやすいコンディションとなっていました。

素晴らしいセッティングでした。

コース

コースは、例年の五島Aタイプより距離が短縮しています。

ランのみ同じです。

スイム:3.8km→3.0km(2023年)

バイク:180.2km→154.8km(2023年)

ラン:42.2km(変更なし)

スイムとバイクは距離短縮していますが、

長い旅路であることは変わりません。

スイム

(引用元:https://gototri.com/

スイムは、今回から3.8km→3.0kmに変更されています。

スタートは例年と変わらずフローティングスタートだったので、

入水チェックと試泳でスタート地点まで向かったら、

あとは立ち泳ぎで10分弱スタートまで待ちます。

今回は、五島初参加の選手が多かったようで、

みんな試泳を終えたら、漁港のスロープに戻っていきます。

一方、参加経験のある選手たちは戻りません。

皆で「待ってていいんですよね」と確認し、

10分超、世間話をしながら、プカプカと浮かんでいました。

スタート目前になって、選手でごった返し、

スタートの準備が整います。

こういうときの場所取りは大事です。

コース外側をスタートに選びました。

スタートのホーンが鳴ったら、一斉に泳ぎ始めます。

スタート直後は巨大な洗濯機の中にいるようなものなので、

ストロークしてだけで楽に前に進めます。

バトルもなく、第一ブイまでには、体勢が整いました。

今回は、本当に一緒に泳いだ人達(たぶん4名)が良かったです。

感謝しかないです。

二周回目に全員で第二ブイを目指してしまうコースアウトがありましたが、

結局、スイムアップまでずっと同じ人達と泳いでいました。

変に争うこともなく、

つかず離れずのペーシングでした。

1周回目:26分31秒

2周回目:28分03秒

※2周回目は、折返し地点からスタート地点までの距離(約100m)があるので、

1周回目よりもラップが遅くなります。

54分34秒(1分49秒/100m)の全体36位でした。

かなり余裕を持って泳げました。

改めて、トライアスロンのスイムは「誰と泳ぐか」が大事だなと思います。

肝心の海のコンディションは、

距離短縮により漁港内で完結するコースとなったことで、

波のひどくなりづらいセッティングだったと感じました。

バイク

トランジションで事前に決めたことをさっと準備して、

バイクラックに向かいます。

事前に場所と動線は確認済みだったので、

迷わずバイクスタートできました。

今回のバイクは、サイコンのデータ項目から平均スピードを外していました。

バイク中に平均スピードを見ていると邪念が出てくるので、

パワー(NP)に集中するためです。

設定パワーを守って、「結果はお楽しみ」です。

設定パワーは、NP180wです。

スイムアップ時点でそこそこ前の順位だと思っていたので、

バイクでは欲張らずに、

サイコンのパワーとにらめっこです。

バイクも今回は距離短縮で、180.2km→154.8km(獲得標高:1,411m)でした。

前回の大会出場から5年ほど経っていて、

バイクコースもうろ覚えです。

1周目は様子見でいいと考えていました。

バイクでは、

・無理しない。NP180wで155kmは十分に余裕のあるプランニング

・上り坂はFTPを超えないようにする

・雨で濡れた路面でのカーブや下り。ブレーキング注意

・30分ごとにジェル補給

・体温上昇を抑えること(かけ水)と水分補給

を心がけました。

データを見返すと、序盤の上りでFTPを超えて踏んでいる場面があったので、

これは次回に向けての課題だと思います。

前半に周りの選手に合わせて、走っている場面がありました。

あと、残り30kmで脚はあるものの、集中力が切れたのかパワーが不安定で少し落ちていました。

五島のバイクは後半も、しつこくアップダウンを繰り返すので、

パワー管理に改善の余地ありです。

5時間9分42秒で全体48位でした。

サイコンの実走では、5時間00分55秒(平均時速30.9km/h)、

NP178w、平均パワー162w、平均心拍138bpmでした。

ペーシングに課題があったバイクパートでしたが、

全体的にはうまく走れたと思います。

トライアスロンを始めた当初はバイクが苦手で、

レースでは常に全体順位の半分くらいが定位置でした。

コツコツとトレーニングを続けてきて、

バイク順位が上位10%をコンスタントにとれるようになってきました。

(直近の天草でも、上位10%でした。)

ラン

特に大きな疲労感なく、ランスタートです。

ランは距離の変更はなく、42.2km(総上昇量:356m)のフルマラソンです。

折返し21.1kmを2周回で、

1周回目の終わり際に、もう1周回あると思うと絶望するコースです。

6:00/kmでダラダラ走るつもりでした。

ところが、、、でした。

走り始めてすぐに、おなかがグルグルし出してきます。

一度トイレに行っておこうと、

最初のエイドに入ったら最後、以降は下痢との戦いでした。

めちゃ辛かったです。

レース後、数日経っていますが、バイク中の水分の過剰摂取のような気がしています。

ひたすら距離を重ねながら、回復を待つのみでした。

一番心配なのは、「漏らす」ことです。

・ランで漏らした人どれくらいいるんやろ?

・漏らしたらどうしよう?

・漏らしたら、DNFかな

・民家に駆け込んでトイレ借りれるかな

とかずっと考えながら走っていました。

1周回目は、便意という邪念を払いながら黙々と走り、

エイドのトイレの数をチェックします。

30分(約5km)間隔ぐらいで便意を催すので、

必死に耐えながら早めにトイレを見つけて入ります。

結局、ランパートで合計3回のトイレ休憩でした。

走る足は止めずに、

「このまま下痢のままフィニッシュか」と諦めかけていたら、

30km過ぎあたりで少しずつ調子が戻ってきます。

3時間の下痢との戦いが終わりました。

残りは、6:00/kmペースを頑張って維持してフィニッシュでした。

ランは4時間29分26秒の全体135位。

まさかのネガティブスプリットでした。

ランで大幅に全体順位を落としましたが、

全体82位の10時間33分42秒でフィニッシュできました。

レース前日に撮影です。

今回は、胃腸トラブルがあったものの、

トイレとエイド以外は立ち止まったり、歩かずに完走できました。

ロングのランで歩かずに完走したことがなかったので、

その点は自分の成長を実感できました。

あと、あれだけトイレ行ってもへばっても、

走り続ければ4時間半くらいでランを終えられるという気づきにもなりました。

次は、ランでもサブ4できるくらいの脚力を養っていこうと考えています。

総評

去年(2022年)の五島Aタイプへの準備からの中止で、

2022年夏から意図の不明確なトレーニングがダラダラと続いていました。

それでも続けていた自分がある意味すごいなとも思いますが、

今回のレースを受けて課題が明確になりました。

もう少し実行項目に落とし込んでから、

少し休んでトレーニングを再開しようと思っています。

最後に、大会関係者の方々、素晴らしい大会をありがとうございました。

五島長崎国際トライアスロン大会のホテルと旅費、その他

レースに付随する内容をそれぞれまとめています。

五島長崎国際トライアスロン大会のホテル

レース参加にあたって、ホテル宿泊は必須です。

特に初めて参加される人は、参考にしてみてください。

ホテルは一瞬で埋まりますので、注意です。

五島長崎国際トライアスロン大会2023の旅費

参考までに、実際に参加した際の旅費です。

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ABOUTこの記事をかいた人

トライアスロンへの挑戦と思いを綴ったブログを作成しています。 挑戦にあたって参考になることなども紹介していきます。 競技歴:ソフトボール(2001年~) 自身の旅を基に、旅を効率的に最大化するレシピを紹介するサイト↓ http://howtojourney.com/