トライアスロンのスイムパートは、基本的に海で行われます。
貯水池や川で行われるレースもありますが、海が大半です。
その時に問題となるのが、海で泳いだ経験です。
これは、初心者であればほとんどないですし、
経験者でもオフシーズンやブランクがあれば、勘は鈍っています。
よって、レース前は必ず海での練習を取り入れておくべきです。
私の経験では、海で泳ぐときに5つの不安があると考えています。
これらは、日頃練習するであろうプールでは養いにくい感覚です。
目次
海で練習に関する注意点
トライアスロンレースでの死者は、すべてスイム中の事故です。
海での練習は、大きなリスクが潜んでいることを認識しましょう。
まずは、注意点をまとめます。
一人で泳がない
絶対に一人で泳がないようにしましょう。
自分はスキルがあるから大丈夫などと過信すると危険です。
もしものことがあっても、誰も助けてくれません。
チームなどの気軽に誘える人がいない場合は、
スクールの練習会を利用することをおすすめします。
無理しない
絶対に無理をしないでください。
プールだと苦しくなったら、立ち上がることができますが、
海中で立ち上がることはできません。
スイムに自信のない人は、足がつく範囲で泳ぐようにしましょう。
過信や無理は禁物です。
不安な人は、自分に結んでおく浮き輪があるので
それをつけておくといいです。
ウエットスーツのチェック
トライアスロンのシーズンオフである冬にウエットスーツを着る人はいないでしょう。
シーズンインに際して、徐々に海で練習する機会が増えてくると思います。
シーズンオフで自分の身体が変化したり、
ウエットスーツのゴム素材が劣化している場合が考えられます。
サイズ感やウエットスーツの状態をチェックしてから、
海での練習をしましょう。
事前に不具合がある場合は、自分で補修することができます。
プールではわからない!海で泳ぐときに感じる5つの不安
不安①:スイムスタートの実践
1つ目は、スタートです。
レースによりスイムのスタート方法は違います。
エイジグループのレースでは、
ビーチをスタートして走って海に入水する場合と、
海に浮かんだ状態からスイムスタートする場合の
2種類があります。
いずれの動きもプールでは、実践しづらいものです。
海で練習する際には、確実にチェックしたい動きです。
これらを経験すれば、
スイムスタート時に想定より心拍数が上がることなどが、発見できるはずです。
不安②:集団で泳ぐことの難しさ
2つ目は、集団で泳ぐことの難しさです。
レース本番では、選手が入り乱れて泳ぎます。
接触は当たり前です。
スイム中に接触でゴーグルが外れたり、脚を捕まれるような経験は
トライアスロン経験者であれば、心当たりがあると思います。
身体が当たりながらも、なんとか泳ぎ続ける経験は、プールでは中々できません。
ただし、くれぐれも無理をして溺れないようにしましょう。
この辺の塩梅は、レースで必ず活きます。
不安③:海中は暗い
3つ目は、海中は暗いということです。
海がキレイな場所を除いて、海中は真っ暗です。
普段のプールとは違う景色で泳ぐと、
不安になるでしょう。
実は、私は海で泳ぐ際に真っ暗なのが苦手です。
ブラックホールに吸い込まれる感覚になって、
スイム中にパニックになってしまいます。
海での練習の序盤は、
海中で冷静になる練習を密かにしています。
不安④:真っ直ぐ泳げない
4つ目は、海中が暗いことと関連しますが、
海では真っ直ぐ泳げないことを知ることができます。
海で普段どおり泳いでいても、
気づいたら、全然違う方向に泳いでいた経験は誰しも持っています。
なぜなら、海には潮の流れがあり、
プールのような目印(床の点線、コースロープ)がないため、
視覚情報で方向性を修正できません。
コースなりに真っ直ぐ泳ぐには、定期的にヘッドアップを行って、
修正しながら泳ぎます。
同時に、人間の視覚の役割の凄さに驚くでしょう。
不安⑤:海での息継ぎ
最後は、海での呼吸(息継ぎ)です。
当然ですが、海には波や潮があります。
そして、レース(スイム)は悪天候の場合もあります。
(余程、高波だとスイムキャンセルになりますが)
その中で無理なく息継ぎできるかは、スイム完泳の重要な要素です。
波があることで、海水を飲み込みやすくもなります。
プールでは絶対にできない経験なので、
不安払拭のためにも海での事前練習をしましょう。
以上が、「プールではわからない!海で泳ぐときに感じる5つの不安」です。
参考にしてみてください。
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