トライアスロンを趣味として取り組まれている人には、日々自己ベストを目指して鍛錬している人が多いと思います。
努力して自己ベストを更新することは、喜びも多く、自分の取り組みが報われて満足度が高いですよね。
では、タイムはどうすれば縮まるのか?
・トレーニングの負荷を増やす
・機材をグレードアップする
・動きなどのスキルを磨く
・苦手種目の克服
等々、解決策は出てくると思います。
しかし、これらは「戦術」にすぎません。
タイムを縮めるには、もっと大局としての「戦略」が大事です。
今回は、タイムを短縮する簡単な戦略について、まとめてみようと思います。
2種目を磨けば、簡単に自己ベスト
その戦略とは、「バイクとランを徹底してやる」です。
スイムは捨てましょう。(完泳でOK)
トライアスロンではなく、スイムもトランジションのデュアスロンと考えて結構です。
では、なぜバイクとランを強化するという戦略が有効なのでしょうか?
以下は、一般的なトライアスロンレース(51.5、ショート)とIRONMANレース(ロング)の各種目の距離と構成比を示したものです。

一目瞭然ですが、バイクとランの構成比で、95%超となっています。
距離という視点からして、トライアスロンという競技はバイクとランの比重が非常に高い競技といえます。
つまりは、バイクとランが速いと全体タイムが良くなり、上位入賞も可能です。
続いて、競技時間についても触れておきましょう。
以下は、2019年国内ロング4大会・各種目のトップ通過と最下位通過のタイム差を集計したものです。

スイムではトップと最下位の差は約1時間ですが、バイクとランはそれぞれ3時間の差がつく種目となっています。
距離に比例して、競技時間の差も開きます。
ここから言えることは、スイムはどんだけ遅くともトップ選手と1時間程度の差しかつかないわけです。
バイクとランが自信があれば、その後に大きく巻き返すというのは、それほど難しい話ではありません。
その証拠に、各大会のリザルトに「スイムは相対的に遅いけど、バイクとランで一気に巻き返して上位入賞」という選手が存在します。
しかし、「スイムがダントツに速くて、バイクとランはぼちぼちで上位入賞」という選手にお目にかかったことがありません。
それだけ、トライアスロンにおけるバイクとランの威力は絶大です。
まとめ
トライアスロンのレースで自己ベストを出すためには、
・バイクとランを徹底してやる
・スイムは捨てるorトレーニングの比重を落とす
・バイクの機材をグレードアップなど
です。
なお、私はこの戦略を知っているからと言って、バイクとランに全フリするようなことはしません。
同じ自己ベストなら、たとえバイクとランに全フリしてロング・1時間のベスト短縮よりも、それぞれの種目で1分ずつ短縮して、全体3分ベスト更新の方が圧倒的に満足度が高いので。
しかし、どうしてもタイムを縮めたい人は一考の価値があると思います。
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